立山かんじき
この雪で、久しぶりにかんじきを出してみました
10年くらい前に、作っておられる方の工房で買った立山かんじきです
立山かんじきは、富山県の立山町芦峅寺では、今から約1,200年前から雪上歩行、熊狩り、林業者、炭焼き、材木切り出し等、愛用されてきたそうです。素材はマンサクやクロモジの木で、爪はナラ。
これはマンサク
雪解け後から葉の出る前に花が咲きます
こちらはクロモジ
クロモジは4月頃、新緑の葉が出るのと同時に花が咲くので、緑と黄いろが混ざって美しいです
爪に使うナラは、本当は樫の木を使いたいところだけれども、富山県には自生していないので、ナラを使っているのだろうと書いてあったのを読んだことがあります
第1次南極観測隊員となる地元・芦峅寺出身者が、1950年ごろの登山ブームを契機に東京や大阪の登山用具店に売り込んだことで、全国的に知名度が上がったとのこと。ただ、近年は高齢などを理由に職人さんが減り、インターネットの情報では、昨年最後のおひとりが引退されたそうです。
そういえば、今年、芦峅寺を通ったときに、かんじきをたくさん吊るしてあった工房が見当たらなかったので、もうおやめになったのかもしれません
引退の理由は、山麓から枠に使う木を切り出す作業が大変で、続けられる自信がないとのことでした。
やはり、こういう希少な物作りには、材料から自分で取ってこないとだめなんですね
立山かんじきは、本当に美しいです
ちょっと履いてみようかと思って出してみましたが、履き方を忘れてました(;'∀')
ここ何年かは、雪山を登るというより、雪道ハイキングだったので、水平な道はスノーシューのほうが断然歩きやすいので、スノーシューばかりでした
こんなかわいいイラストをネットで発見!練習せねば(*'ω'*)
同じものを持っている友人は、縄をベルトに交換していました
長靴にかんじきをつける時は縄が緩みやすく、こちらのほうが有用なので勧められたのですが、あの美しさが損なわれてしまっていて、交換するには躊躇します
かんじきは、10年くらい前に買ったのですが、全然劣化してません
オイルを塗ってメンテして、今年は履いてみよう