私の周りのやまやさん
高い山のない地域で生まれ育った私が、今住んでる山に囲まれたところに引っ越してきたのは10年とちょっと前です
ここで知り合った登山をする人たちは、趣味が登山というより、何十年も山と関わって暮らしている、というかんじです
小学校の頃から、「あの山を越えたらどこに出るのだろう」と思うと、道なき道や獣道を通って、その先を確かめないと気が済まなかった、という人や、親戚が山小屋をやっているので、中学生の頃から夏休みは山で荷物運びをしていた、とか、春や秋は山菜やキノコ採りのためにショイコをしょって、崖を登って山を越えて家族総出で採りに行ったとか、登山ブームとは全く関係のない、山に日常的に親しんでいる人たちです
学生時代から山岳部に入ってバリバリ登ってた、というのはまたちょっと違うかんじがします
ですから、山を歩くのもものすごい速さですし、ジャージと長靴で山を駆け上り、駆け降りる、みたいな登山です
とてもじゃないけど、私が付いていけるスピードではありませんから、山にご一緒することはありません
そして、車で1時間もせずに3000メートル級の山の登山口がたくさんあるところに暮らしているので、「明日は天気がよさそうだ、よし、山に行こう」みたいに、さっと出かけてさっと帰ってくる、というかんじです
子供の時に、こんな毛皮をお尻にまいて、編み笠を被って、縄で父親とつないでもらって雪山を登っている写真を見せてもらったことがあります
オシャレアイテムだと思ってたので、「座っても綿のズボンのお尻が濡れないようにするため」と聞いて、びっくりしました
クマ皮のほうが厚みがあって冷えなくて良いそうですが(^^)
その人は今50歳代なので、昭和30年代後半は、まだそんなかんじで山に登ってたんでしょうね
もう、こんなかんじですよね
ざ・またぎ
いつ頃まで、またぎがいたのか、近所に住む、山の部落出身のおばあちゃんに今度会ったら尋ねてみたいと思います
親子代々山好き、やまや、という友人は、80歳になる父母を連れて山に行ってますから、すごいものです
そのお父さんの登山ファッションが本当に格好良くて、ウールのニッカボッカにハンチング帽ですから、素敵です
その友人は、大きな病気をしたことが原因で、いつ死ぬかわからないなら、残りの人生は山に使いたい、と言って退職して、登山三昧のようで、みんなからうらやましがられてます
先日、久しぶりに会いたくて、「雪の里山に行きませんか」とLINEすると返信がしばらくありませんでした
今日連絡ありました
「今、オーストラリアから成田に戻ってきた」とのこと
セブンサミッツで有名な山、コジオスコに行ってたそうです
その行動力も体力も資金力もうらやましい限りです